歌詞
- この世の中で確かなもの
それは『死(death) 』と
(and)『税(tax) 』
金持ちはループホールを求めて
地球をさまよう
不満が大きな怒りを導き
人々はふたつに分かれる
金持ちと、そうでない人
タックス・ヘイブン タックス・ヘイブン
君はシンガポールヘ
僕はケイマンに行く - 公平な課税というものは
どこの国にもない
富の再分配の累進税率
金持ちを逃避させる
カバンにあるだけのお金を詰め込み
さよならの言葉を残して
青い珊瑚礁の島へ
タックス・ヘイブン タックス・ヘイブン
君はバミューダへ
僕はパナマに行く - 税は文明の対価だと
あなたは税を払う
それは己の心にかけられた
踏み絵であると
むなしい言葉に
やるせない響きが残る
誰が税を納め
誰が税を使うのか?
タックス・ヘイブン タックス・ヘイブン
君はガーンジーへ
僕はヴァージンに行く
楽曲のコメント
「TAX HAVEN」は、租税回避の歌である。よく人は「税金天国」と勘違いして、「TAX HEAVEN」と言うが、天国ではなく、(避難)港であるから「E」は不要である。この歌を創った2016年は、ちょうど、巷で「パナマ文書」について、連日報道され、CDをリリースするタイミングとしては、誠に申し分なかった。因みに、「私」も朝日放送のニュース番組「キャスト」から、パナマ文書についてのコメントを求められた。コメントの最後に、私の歌を紹介したのだが、放送では省略されていた。、「TAX HAVEN」は、期待に反して、あまりヒットはしなかった。しかしながら、「私」の歌の中では、どちらかといえば、素敵な歌の一つである。前任校であった近畿大学でも、昼休みのキャンパスに、この歌が流れたし、また、東京の税理士が、ギターを弾きながら、この歌をYouTubeでカバーしていた。今でも「TAX HAVEN」は、名曲であると「私」は、密かに確信している。なお、租税回避については、「租税回避の事例研究(七訂版)」(清文社・2017年)がある(下記の写真参照)。
